ガゴメコンブとは?

健康の伝承「昆布ロード」 01

北の海で採れる昆布がなぜ沖縄で食されているのか

 沖縄の郷土料理の一つに、「クーブイリチー」というものがある。昆布の細切りと豚肉などを炒め煮にしたもので、沖縄では非常にポピュラーなものだ。沖縄の人が昆布好きというのはよく知られているが、これを聞くと多くの人は、「沖縄は四方を海に囲まれた県だから、昆布がとても身近な食材なのだろう」と思うようだ。しかし、これは大きな間違いである。
 実は、日本で昆布が採れるのは三陸海岸より北の地方、しかもほとんどが北海道産なのである。地理的に言って、東北や関東ならともかく、沖縄の人がこれほど昆布に親しんでいるのは不思議な現象なのである。また、もう一つ興味深い事実があって、現在、日本で最も昆布を消費する都道府県は富山県である。(数年前までは沖縄)なぜ北の海でしか採れない昆布を、日本の最南端の沖縄や北陸の富山でこれほど消費しているのだろうか。その秘密を解き明かす鍵が、「コンブロード」と呼ばれる昆布の流通経路にある。

地方別一人あたりの昆布購入金額(年間)


※全国平均を1とした場合
※平成14年総務省統計局『家計調査』をもとに計算
北陸や近畿、沖縄で昆布の消費量が多いのは、コンブロードにおける流通の中心地であった名残りであると考えられる。なお、沖縄は以前は購入金額第一位の地方であった。